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      COP27:真の気候正義運動を目指して

      · オピニオン,COP27の現場から

      真の気候正義運動を目指して

      荻田航太郎

      「私たちは声無き存在ではない。私たちの声が無視されているだけだ」

       これは、Fridays For Future Bangladeshのメンバーたちが繰り返し訴えてきた言葉だ。バングラデシュをはじめ、フィリピンやパキスタンなど、いわゆるMAPAと呼ばれる人たちの存在は、これまで「かわいそうな」気候変動の「被害者」として描かれてきた。そして、この「かわいそうな」「被害者」であるMAPAに関心を持つことが大切だと言われてきた。しかし、そこでは、MAPAのメンバーたちの抵抗の姿や主張は無視され、先進国の人々やグローバル企業にとって、耳障りの良い、「かわいそうな」気候変動の「被害者」としてのMAPA像が再生産されている。そして、そこで呼び掛けられるのはチャリティーだ。

       MAPAのメンバーたちは、「かわいそうな」存在ではないし、一方的にチャリティーを受けるだけの受動的な存在ではない。彼ら彼女らは、先進諸国のグローバル企業が推し進める具体的なプロジェクトに反対の声をあげ、ストライキやデモなどを組織し、抵抗を続けている。しかし、このような抵抗する主体としてのMAPAの声は無視され、そして、彼ら彼女らが問題視するグローバル企業による「加害行為」も無視される。バングラデシュの人々で言えば、ハリケーンや洪水の被災者として紙面に登場することはあっても、日本のJICAと住友商事が進めるマタバリ石炭火力事業に反対する抵抗者としてメディアに登場することはない。

       いくら、日本のメディアでバングラデシュなどのMAPAの人々が気候変動の影響によって苦しむ姿が取り上げられ、「気候危機が深刻になっている」などと言われても、その背後で、気候危機を加速させる具体的なプロジェクトが問題にされず、そのプロジェクトに抵抗する人々の声が無視され続けるのであれば、気候変動は加速する一方だ。

       気候危機を止めるために今、私たちに求められているのは、MAPAの視点にたち、彼ら彼女らと一緒に、気候変動を加速させる「加害行為」に対して具体的な反対の声をあげることである。今回のCOP27では、MAPAのメンバーたちとの交流を通じて、一緒に声をあげ、真の気候正義運動の構築を目指したい。

       

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