9月23日に、 Fridays For Future Japan マイノリティから考える気候正義プロジェクトのメンバーが、仙台で活動報告会を行ないました。

世界気候ストライキ@仙台
9月23日は世界中の若者が学校をストライキし、気候変動に関する抗議を行う世界気候ストライキの日でした。全世界で45万人が気候変動に対して抗議の声をあげ、日本では約1,200人がアクションに参加しました。
仙台では、気候正義プロジェクトのメンバーが、「『途上国』を犠牲にする社会っておかしくない?」をテーマに、「途上国」での環境破壊に抗議するスタンディングアクションと、これまでの活動と今後の方針を説明する活動報告会を開催しました。
活動報告会は、私たちの活動やビジョンを地域の皆さまに世代や所属を超えて知ってもらう機会をつくるために開催しました。仙台市市民活動サポートセンターで行った報告会は、オンライン含め27名が参加しました。参加者こそ少なかったですが、たくさんの質問でにぎわいを見せました。
これまで仙台のメンバーは、気候ストライキや、県内のエネルギー問題への取り組みをしてきました。仙台パワーステーション(石炭火力)・女川原発・丸森メガソーラー・仙台高松バイオマスなどの県内の環境破壊に対して、住民とともに声をあげています。
仙台から、アジアの気候危機と闘う
さらに、2021年からは、バングラデシュのマタバリ石炭火力発電所への抗議で、グローバルな連携のもとでアクションを行ってきました。
これから、私たちは、マタバリの問題に対して声をあげてきたように、アジアでの日本企業や政府の環境破壊に抗議していきます。
なぜ、アジアでの環境破壊に声をあげるのでしょうか。なぜなら、日本や欧米のような先進国の中で、どれだけ環境にやさしい社会をつくったとしても、悪質な環境破壊を伴う企業は、規制の弱いバングラデシュのような「途上国」に移動して営利活動を続けてしまうからです。
現に住友商事は、日本では建設できない悪質な水準の石炭火力発電所をマタバリに建設し、そこから利益を獲得しています。こういった環境破壊の「輸出」を止めなければ気候変動は止められません。私たちは、日本企業によるアジアでの環境破壊の実態を調査し告発し、実際に環境破壊を引き起こしている事業を止めるための活動を進めていく予定です。
気候危機は未来の問題ではなく、「今」起こっている危機です。社会のあらゆる場面で、環境破壊を引き起こす事業を実際に止めるための行動が必要です。
そしてCOP27へ
より緊密な連携をバングラデシュなどのグローバルサウスと創っていくために、仙台を拠点に活動するメンバー2名も、11月からエジプトで行われるCOP27に出席します。COPとは、毎年行われる、気候変動対策をめぐる国際的な会議です。各国政府の代表者だけでなく、世界中から環境活動家が集まります。グローバルサウスの活動家と直接会って、今後具体的にどうやって行動していくかを固めていくつもりです。
COP期間中の11月12日には、COP会場であるエジプトのシャルム・エル・シェイクと仙台、そして日本各地、世界各地で同時アクションを行う予定です。
メンバー募集中
仙台をはじめ、東北地方でも学生・若者が精力的に活動しています。活動に興味を持った方は、ぜひご連絡ください。