私たちは2021年春に、Fridays For Future Japanに発足した「マイノリティから考える気候正義プロジェクト」です。気候正義プロジェクトでは、気候正義運動を一緒に進める仲間を募集しています!
■「途上国」の人々の命が軽視される世界を変えたい
2022年の6月から8月にかけて、パキスタンでは大洪水が発生し、1,700人近くが亡くなりました。洪水が引いた後も、水を媒介とした感染症が拡大し、多くを苦しめています。すでにグローバルサウスでは、多くの人々の命や生活が奪われてきたのです。
それにもかかわらず、日本では、パキスタンで起きた甚大な被害はすぐに忘れ去られ、人々はいままで通りの日常を過ごしました。
私たちは、グローバルサウスの人々の命が軽視される世界を変えるためにプロジェクトを立ち上げました。
■今すぐ「加害」を止める
日本での「無関心」だけでなく、気候危機には、もうひとつ大きな問題があります。それは、グローバルサウスでは、すでに気候変動の影響による災害が頻発しているにもかかわらず、化石燃料企業は、お金儲けのために化石燃料を燃やし続けています。
企業は、新たな石炭火力発電所の建設や石油パイプラインの建設を進めています。
「なぜ、日本では建てられないような発電所を、バングラデシュに押し付けるのですか?」
バングラデシュの活動家・ジャラフ・ハミムさん
私たちは、気候危機の影響を最も受けるバングラデシュといったグローバルサウスの人々と一緒に、企業による「加害」を止めるために行動を起こしています。
すでに世界では、多くの若者が気候危機を前に声をあげています。経営者や政治家、官僚でもなく、普通の若者がリーダーとなって世界を変え始めています。
行動を起こすためには特別な資格も学歴も必要ありません。気候正義プロジェクトでは、普通の学生・若者が「気候不正義」を止めるために闘っています。
一緒に行動を起こしませんか?

アジア各地で活躍するFridays For Futureの活動家たち COP27にて
■活動内容
気候危機の実態調査や学習活動、そしてそれらに基づいた発信や抗議アクションを行っています。
●気候危機の影響を最も受ける地域の活動家へのインタビュー

2022年・国連COP27の会場でのインタビュー フィリピンのアラブ・ミラソルさん(中央)
グローバルサウスでの気候危機と大企業による加害の実態は、まだまだ日本では知られていません。最前線の活動家にインタビューをし、必ずしもメディアでは報じられない現地の声を集めています。
●翻訳・発信
「私たちは声なき存在ではありません。声を上げてきたにもかかわらず、無視されてきたのです。」
グローバルサウスの活動家たちの多くが口を揃えて言っています。気候危機や人権問題の最前線で闘ってきた人々の声は、日本では注目されていません。
私たちは、翻訳やメディア発信を通じて、彼ら彼女らの声を日本で広めようとしています。
エジプトで収容されている6万人の民主活動家たちの解放を求めるスピーチ COP27にて
●学習会
気候危機の問題に根本から取り組むためには、どうすれば良いのか、学習会を通じて議論しています。グローバルな格差や開発、植民地支配などの問題の基本から、メンバーで勉強しています。
●抗議アクション
気候危機を止めるには、加害をおこなっている企業などの加害を止める必要があります。企業への申し入れや抗議行動をしています。

2023年2月22日 #StopEACOP 世界一斉アクション
気候変動の影響を真っ先に受けているアフリカで、日本の三井住友銀行は新たな巨大パイプライン事業に関与しています。「東アフリカ原油パイプライン(EACOP)」事業という事業で、ウガンダとタンザニアを横断し、完成すれば「人類史上最長」の加熱式パイプラインとなります。パイプラインには、原油流出といった事故がつきものです。一度そのような事故が起きてしまえば、現地住民の生活や健康に取り返しのつかない影響を与えてしまう可能性があります。そのため世界19都市の人々が、三井住友銀行を含む銀行に対して抗議を行っています。
2022年3月25日・グローバル気候ストライキ ダッカ

2022年9月23日・気候マーチ 東京
プロジェクトでは、10代〜20代のメンバーが活動しています。オンラインでも活動をおこなっているので、世界各地からの参加が可能です。
随時説明会を開催中!
Lineもしくはメールから参加申し込みができます。
■取材・講演依頼
取材や講演依頼に関しては、以下のメールフォームからよろしくお願いします。